今までは「税抜き」で表示していたネット通販業者が多い
2021年4月から、「総額表示」が義務付けられました。
今までは「税抜き」表示が多いのが現状です。ですが全て税抜き表示で金額が表示されているかというと、「税抜き」でさえ記載されていない場合も多く存在します。
通常、ネット通販で購入するときは商品を選び、多くは会員登録をする・しないを選択します。そしてその後ショッピングカートで決済を選択するのですが、
その際に消費税が加算・送料が加算されて「え?こんなに高くなるの?」と、躊躇した覚えのある方が多いでしょう。
少し前まで8%だったのが10%になりました。実店舗でも大変でしたが、ネット通販も例外ではありません。システム上全て10%に、
そしてサイトに記載された金額もすべて変更を余儀なくされたのでとても大変だったかと思います。
特に、税込み表記の場合、文字がかなり小さく表示している業者が後をたちませんでした。そのため、実際の購入金額と違ったというクレームも多く発生しました。
ですが業者としては表記しているので問題ないといった主張がありました。
消費税転嫁対策特別措置法で総額表示はしなくてよかった
国としてはそれを鑑み、「消費税転嫁対策特別措置法」により、総額表示をしなくてもよい特例が今年の3月31日まででした。
8%→10%に消費税があがったのは2019年の10月です。ですが軽減税率という対象の商品によっては8%据え置きというものが存在し、かなり市場は混乱したかと思います。
飲食料品(アルコールを除く)と新聞は8%
飲食料品(アルコールを除く)と新聞は8%です。アルコールは除かれてますが、アルコール度数で変わっています。大変ややこしいですね。
そしてテイクアウトでは8%、店舗での食事は10%など、かなり複雑です。
では、マクドナルドでお持ち帰りした場合と、店内で飲食した場合ではそれぞれ8%、10%になるのでしょうか?
マクドナルドのサイトでは「お持ち帰り」と「店内ご飲食」の税込価格をこれまで通り同一価格になっていました。
※参照 よくあるご質問・消費税対応について マクドナルドHPより
2021年の4月1日からは「総額表示」でわかりやすくなる
3月の1ヶ月間はネット通販業者はあわただしくなるかと思います。ですがエンドユーザー目線で考えれば、表記されている金額がすべてですからわかりやすくなります。
今まではなんとなく「そうか、これは税抜きだから10%加算すると結構な金額になるな」と頭で計算していたかと思います。高額であればあるほど、10%加算はかなり数字の印象がかわりました。
値札や商品陳列も総額表示の義務化
値札や商品陳列等も総額表示の義務化がされています。
その他商品パッケージなどの印字や、新聞の広告等も総額表示の義務化対象となります。
ですが最初から消費税込みの金額で記載されていることで、買い物はしやすくなるでしょう。
普段の街中でのお買い物も税込み表記が普通になってきています。